2022-3-31
Vol.3 反省しない部下とのコミュニケーション
■誰もが経験してしまうモヤモヤ・・・
「反省した様子がない部下」ってどこにでも居ますよね。
上司や先輩から見た時には、「私が同じ失敗をおかしていたらぞっとする…」というような大きな失敗をしたにも関わらず、ケロッとしている様子の子。
むしろその後すぐに同期の子とかと笑いながら話していると「少しは反省した様子を見せなさい!」と、上司側が気をもんでしまうなんてこともあります。上司や先輩社員はこんな経験を少なくても1度はしているのではないでしょうか。
私自身も先輩になって悩まされたことがありましたが、その事でイライラしてしまっているとしたら、
一旦こんな考え方もあると思ってみてください。それは、「反省は一瞬だけで良い!」
■なぜ反省は一瞬で良い?
なぜ、「反省は一瞬」で良いか。
その考え方のヒントは、過去を見ているか未来を見ているかです。
反省や、悔んだりしている時って、どんなことを考えるでしょうか?
「なんでああしてしまったんだ…」「もっとこうしておけば…」「私じゃなくてあの人だったら…」
他者からみても明らかに落ち込んでいる時なんて、そんなことばっかり考えてしまっているものですよね。
しかし、それは「反省に捉われること=過去の自分に捉われていること」であり、その時間は何の未来にも繋がっていません。
せっかく反省すべき出来事に出会えたということは、その子にとって千載一遇の「学び」のチャンス!
そんな学びの時に「あんな失敗をした自分はもう駄目なんだ」、「こんなミスをして迷惑をかけて申し訳ない」と、いつまでも反省をしていても何も意味はありません。それよりも「失敗を学びに変える」そのためのことを先輩、上司は促していくことが必要です。
■失敗を学びに変えるコミュニケーションはたった2つ!
①この出来事が教えてくれていることはどんなことだと思う?
②繰り返さないためにすべき行動はなんだと思う?
ここは先輩が全て教えるのではなく、「自分で学びに変える」ことが何よりも重要ですので、「問いかけ」をしてあげて下さい。
この2つを具体的に描けているかが、その子が同じミスを起こさないことに繋がります。
そのため、具体的に答えられるまで何度も問いかけをしてあげて下さいね。
例えば、「この出来事が教えてくれていることは何だと思う?」の質問に「確認グセをつけなさいってことだと思います。」と返ってきたとします。
ここで②の質問に移ってはいけません。いつどんな時に、どんな確認をするのかを本人がイメージできていなければ同じミスを繰り返します。
ここが本人からでるまで上司、先輩は問いかけをしていきましょう。その次に②の質問です。
先ほどの質問の答えと似ている問いかけではありますが、大切なことは、“次の行動を自分で宣言させる”ということです。
先輩から言われたからやっているのではなく、失敗から自分で学び、気付き、改善するその習慣を育ててあげましょう。
2つのコミュニケーションをとっても大体5~10分程度です。
後輩や部下の成長のためと思い、使う時間にして頂きたいと思います。
「反省の様子が見えない」ことは、一概に悪いことではありません。
過去は変えられないからこそ、その出来事から何を学び、ここからどう行動するかしかありません。
そのため、失敗を学びに変える2つのコミュニケーション実施をしてみて下さい。
そして「反省しすぎる人」、こちらのほうが問題です。
その人には「反省ばかりに時間を取られることはもったいないことである」ことを伝え、未来を考えられる人財を育てていきましょう。
Written by Shoko Tamamushi
投稿者: syworks 日時: 2022-3-31 | パーマリンク
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