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2022-9-11

Vol.12 人の心を動かすリーダーが持っている一つのこと

■共感の先の“共鳴”へー

 

突然ですが、皆さんは“ロマン”と聞いて何を想像しますか?

 

“冒険?”“旅?”あるいは文化や時代を指して、“大正浪漫”という言葉もよく聞かれますね。

どこか“ロマン溢れる未来”のようにワクワクと多くの人を惹きつけて止まない何か、というイメージが連想されるでしょう。

 

辞書的な意味はさておき、この「ロマン」という言葉、経営やリーダーシップにおいては最重要キーワードなのです。

 

 

私共S・Yワークスはあくまで経営コンサルティングの会社ですが、その条件として“人財創造”

—即ちその企業で働く人たちが成長し、その家族も含め関わる全ての人々が幸せな道筋へと向かうことを重視しています。

 

その前提に立った時、このトップが掲げるロマンが非常に大きな役割を果たすのです。

私たちは、ロマンを「全員を共鳴させる力」と解釈しています。

 

ちなみに共感と共鳴は似て異なるものであり、共感は気持ちとして納得したというレベル、

共鳴まで進めば結果的に行動するレベルまで響くということです。

 

■チームのメンバーが同じ方向を目指して進むには・・・

 

そもそもリーダーシップとは、

「チームに属する一人一人が、自らの意志で組織や自分自身を高める方向へと向かうよう導く力」です。

 

マネジメントはあくまで、仕組みとして統制することなのでアプローチのベクトルが根本的に異なりますが、

明らかに成長するチームは、良いリーダーシップが発揮されています。

 

“組織とはトップで99%決まる”という言葉がありますが、チームのメンバーが

「今日も仕事がつまらない」「どうもやる気が起きない」という姿勢が次々と湧き出る場合、

それぞれの性格だけではなく、リーダーシップに課題があると考える方が良いでしょう。

 

世界的に有名な某海賊漫画に例えられるように、有能なリーダーは仕事が出来るスキルを持っているというより、船首がリーダーの示す方向へ向かうよう、メンバーに共鳴してもらう力が求められます。

 

 

 

では、それは一体何か?話をロマンに戻します。

 

■あなたの言葉は、パッション?ロマン?

 

「皆で気合いを入れて熱い接客をしよう!それがお客様の為だ!!」

—どこかで聞いたことあるかもしれませんが、一見このメッセージは全体を一つにまとめそうな気がします。

 

しかし実は盲点があり、確かに根っからそうだと思っている方であれば響きますが、まだこの時点はそのリーダー“個人”の考え方が反映されただけであり、ロマンというよりは“パッション(情熱)”に近いメッセージと言えます。

 

「良い接客でお客様に喜ばれ、皆で本当の意味で地域に貢献していると言われる最高のお店にしよう。」ー

 

ここまで認識が像として共有化されると、ロマンとしての言葉に力が漲ってきます。

 

大切なのは、リーダー個人の勝手な旗ではなく、限りなく全員に近い多くのチームメンバーが「確かにそうだ!」と自分事として共有出来ているかという判断軸を持つことです。

 

特に若い世代へと下っていくほど、チームコミュニケーションに対する意識は相関的に高まり、

よりマクロな社会に貢献したいという志が強まってきています。

 

自分は確かにこの組織に所属し、そこで貢献することが、ひいては多くの人々の幸せに結びついている。

この実感を一人一人の内側から噴水のように湧きあがらせるもの、それがロマンです。

 

 

■全員に同じ伝え方では、言葉の浸透度は違う!

 

ここで押さえておきたいポイントは、良いリーダーシップを発揮する人間は、決して全体に声がけして終わりではなく、そのメンバー個々人に対して個別に言葉をかけるということです。

 

「この航海には、間違いなく君の力が必要であり、一緒にこのロマンを共有して、その先にあるヴィジョンを実現しよう!。」

 

嘘偽りなく、その言葉を個々に尽くすことが、リーダーの使命であり、責任です。

 

 

そして実は、いつも全員の力を結集させ、個人だけではなく組織として成果に向かう進め方は、日本人が最も得意な方法でもあります。和を尊ぶ、互いに共調し合うという関係性の下に仕事をしてきた歴史がある故ですね。

 

長所伸展という言葉がありますが、個人の強みを引き出し、それらを掛け合わせて皆で一つのヴィジョンを実現する。日本の組織論でよく語られることです。

 

ロマンとは、リーダーが発する心躍るような言葉そのもの。

そんな道筋を示し、照らすようなリーダーを目指しましょう。

 

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Success Yell Column VOL.11「理想の上司・リーダーが持っている“受け止める”思考」

 

投稿者: syworks 日時: 2022-9-11 | パーマリンク



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