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2022-5-30

Vol.6 部下から共感・共鳴してもらえるリーダーの言葉

■“伝えるのが難しい”のは何年経っても同じ!

 

「どうすれば、自分の言っていることが部下に伝わるのだろうか?」

 

組織やチームで仕事をする以上、誰しもが通過する関門の一つですよね。
そしておそらく、年次を重ねてもこの課題が完全に解消されることは無いでしょう。

 

理由はシンプルで、時代の流れと共に各世代の特性も変わってくるからです。
離職の主要因は、時代に関係なくコミュニケーション不調が常に上位。
したがって仕事をする以上、言葉の質と量に向き合うことは永遠のテーマと考えておきましょう。

 

 

 

■共感・共鳴してもらえるリーダーはこんな人!

 

さて、ではどうすれば部下や後輩に伝わる言葉の力を持つことが出来るのでしょうか。
習慣にしたい大切なポイントは次の3つです。

 

1つ目は、「相手の立場によって言葉や態度を変えない一貫性」です。

自分より立場が弱い人間には強く出て、逆に強い立場の人間には下手に出る。
ドラマなどで誇張されたシーンをよく目にしますが、これは最も部下や後輩からの信頼を失う振る舞いです。

 

これは極端に考えれば、同じ内容でも相手によって言い方を変えるということは、適当、あるいは嘘を並べるような印象を持たれるからですね。

 

もちろん、立場が上の人間へより敬意を持った言葉遣いをするというのは当たり前のことですが、見解自体がコロコロ変わるような言葉を日常から発していると、絶対的に伝わりません。

 

伝え方は変えるにせよ、見解は一貫させることは最低限の習慣です。

 

 

二つ目は、「力相応の指示をする個別性」です。

 

“力相応”とは相手の力量や経験値に合わせるということで、それに応じた言葉をこちらが咀嚼して伝えることです。

 

例えば飲食店の現場で働いていて、まだ入ったばかりの新人さんは、どこに何があるかわかりません。

その人間に、「この料理に合う皿を持ってきて」と言っても、どこをどう探せば良いかわからないでしょう。

 

あの棚を見て無ければ、隣の棚、それでもなければ・・・と行動の先をこちらが想定し、仕事が完結するよう導いてあげなくではなりません。

 

他方で、ある程度経験を積んだ部下にそこまで細かく指示をしても、「この棚に無ければ、その隣にあるかもしれない」と自分で考えて行動するという成長の芽を摘んでしまうことになります。

 

また、十分に仕事の成果を出している人間に対する細かすぎる指示は、逆にやる気をそいでしまうことにもなりかねません。

 

部下や後輩のレベルを見極め、少し背伸びをしてもらえるような言葉をいつも届けることが出来る。
これは、確実に信頼される言葉として受け取られます。

 

 

最後は、「その時の感情に左右されない安定性」です。
これは、最も難しいかもしれませんし、いつも100%出来るという方はほぼいないでしょう。

 

忙しいリーダーほど、常に急なトラブルやストレスの雨にさらされているはず。
その状況下で同じトーンで、いつも丁寧な言葉を届けることはまさに自分との闘い。

 

心が安定している時は出来ていても、そうでない時も同じように言葉を発する人間の言葉には、力と優しさが同居する質量が生まれます。

違う角度で見れば、「辛い状況ほどその人間の本性が現れ、それは言葉で伝わってしまう」ということでもあります。

 

怒りに任せてついつい言い過ぎてしまった。そんな経験誰にでもあるでしょう。
しかしリーダー自身がそこから学び、自分から離れ、相手が今何を求めているかにすべての意識を集中する習慣を持つ。
その努力の片鱗が見え隠れる人間の言葉は、磁力を持ちます。

 

こんな大変な状況でも自分のことを丁寧に考えてくれている。その思いは、確実に言葉となって相手に伝わるものです。
完璧な人間などいない、だからこそ流されぬよう鍛錬しよう。そう心に誓うことです。

 

■意識したいのは「言葉」そのものではなく・・・?

 

こうして3つのポイントを見返すと、語彙力や高度な言い回しが重要なのではなく、
“日々の在り方”が言葉に載せられていると意識することが重要だということに気づきます。

 

決して、言葉を学ばなくて良いというわけではありません。ユニークな表現とユーモア溢れる語り口は、出来るほどベター。
しかし、部下や後輩からの信頼を得る、共感を得るリーダーの言葉とは、「日常の振る舞いと表裏一体である」と捉えましょう。

 

言葉は、言霊。その端々から、あなたの人間性全てが伝わります。
良きリーダーシップとは、挨拶の一言から始まります。

 

Written by Shohei Kubo

投稿者: syworks 日時: 2022-5-30 | パーマリンク



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