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2022-2-23

Vol.1 令和の人財育成マネジメント

 

■平成から令和へ。人財育成のアプローチ、変えられていますか?

 

 

時代と共に価値観も日々変化していく中、企業の人財育成において世代間の悩みは付きものです。

特に若手社員の指導を担う上司の立場にある方は、頭を抱えてしまう場面もあるはず。
「最近の若者は…」「今年の新人は…」と、ついつい口にしたくなる場面もあることでしょう。

 

一方で企業側が研修方法やアプローチを変えられているかというと、中々そこまでは出来ていないという事も多いです。

 

しかし、部下の仕事が上手くいかない理由を部下だけの問題として考えるのではなく、まずは上司が部下との関わり方をより良いものにしていくことが大切です。今回は「令和に身に付けたい人財育成マネジメント」ご紹介していきます。

 

 

 

■若者は認められたい。そして競い合いが苦手…。

 

現在25歳以下の若手社員はZ世代と言われ、SNSを中心に自己表現して「いいね!」をもらうが当たり前の環境で育ってきました。

そのため、彼らは「認められたい」という思い(承認欲求)を強く持っていることが大きな特徴です。

 

しかしながら、社会に出て働く場合、必ずしも「いいね!」ボタンを押される場面ばかりではありません。

同期との競い合いや、部署内での競い合いなど、人は様々な場面で客観的に比較されながら評価を受けます。

社内全員が同じ評価という事はあり得ないものであり、努力し結果を出した人には相応の評価がつくものです。

 

そのため、競い合いをプラスに捉え、成長できる社員を育成する必要があります。

ただし、競い合いは単にお互いの足を引っ張り合ったり、欠点を指摘し合ったりするものではありません。

 

競い合いの土台として、組織内で次の3点を共有することが大切です。

 

 

■良い競い合いの土台をつくる3つのポイント「認め合い、励まし合い、助け合う」

 

 

①認め合う

指導をする立場の先輩は欠点ばかり見えてしまう事が多くありますが、まずはその部下の長所を認める事から始めましょう。いつの時代でも自分の短所しか見てくれないリーダーに部下は付いてきません。

一見長所が見えづらい後輩であっても、それを発見する目を養う事が上司には求められます。

 

もしなかなか部下の長所が見えてこない場合には、あえて一度短所を考えてみるようにしてみてください。
なぜなら、短所と長所は表裏一体の関係にあり、実は長所として伸ばせる部分が隠れている場合があるからです。

 

例えば、
<短所>一つの仕事に時間をかけすぎてしまう⇔<長所>じっくり考えて取り組む など。

 

そして、部下の長所(得意)が発揮された場合には、上司はその場で部下のどのようなところが良かったのかを伝えるようにしましょう。

そうすることで、部下が「認めてもらえた、必要とされている」と実感し、成長意欲が高まっていきます。

 

②励まし合う

Z世代はチームで一つの事をやり遂げる事を得意としていますが、お互いがお互いをフォローし傷を舐め合う関係性に陥りやすいというマイナス面もあります。
一人ひとりが各自の役割を全うせず「俺たち頑張ったよな!」という甘え合っていては、個人個人の成長はありません。
その為、リーダーは部下に対してチーム内での役割を明確に伝え、まずは自分の役割を全うしているかどうか問いかける必要があります。

 

○○プロジェクト内で、Aさんは顧客連絡担当、Bさんは広報担当、Cさんは会場設営担当といった具合です。

 

そして、組織内では各自の目標や取組み事項の進捗、成果を共有し、一人ひとりがどのような動きをしているのかを明確にすることで、

切磋琢磨する関係性を構築することができます。
責任をうやむやにしてフォローし合うのではなく「俺も頑張る!だからお前も頑張れ!」と、良い励まし合いができる組織を目指していきましょう。

 

③助け合う
部下には各自の役割を100点、120点を目指しながら成長を促しますが、

全体を見た上で各範囲の限界やフォローのタイミングを判断するのがリーダーの役割です。

馴れ合いではない助け合いの風土をつくる為にも、部下から上司へ失敗や限界の相談を上げる機会を、定期的につくるようにしましょう。

 

 

令和時代に入社した新入社員は、コロナウイルスの影響によって従来通り会社に通うことが出来ませんでした。そのため、リアルな場での人と人との関わりが希薄であった分、社会に出て「他者のために役立ちたい」との思いを強く持っています。

 

 

そのため、部下が仲間(組織)のために率先して行動する場面が見られた場合には、その行動を認めてあげましょう。

そうすることで、若者が強みとする他者への貢献を活かし、組織内で助け合いの文化を築くことができます。

 

 

 

Written by Haruna Hori

 

投稿者: syworks 日時: 2022-2-23 | パーマリンク



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