2022-8-2
Vol.9 挫折から逃げずに乗り越えられる!心の持ち方とは
■「挫折」って、どう乗り越えた?
“挫折 ー目的を持って続けたことが、途中でだめになること”と辞書的にはそんな意味を持つ言葉です。
よく入社面接の際に「挫折した経験はありますか?」と質問をされることがあると思いますが、
8割くらいの方は「ある」と答えるのではないでしょうか。
では、その挫折をどのように乗り越えるのか。あるいは、その際どう向き合うべきなのか。
ここでは行動的な手法ではなく、繰り返し問うことで挫折を受け容れやすくなる“思考方法”についてお伝えします。
■もしこれが起きなかったら…は考えても意味が無い!
よく、大きな失敗や挫折と言えるような事態に遭遇すると、
「ここは私のいるべき場所ではない」「もっと自分を活かせるべき仕事がある」と考えてしまうケースがありますが、
これは多くの成功者が違うと断言しています。
「もしも違う仕事に就いていたら」とはあくまで仮定で事実として存在しませんし、
実際に別の道であったとしても何らかの挫折には遭うものです。
したがって、自分の選んだ道で遭遇した挫折は、「起こるべくして起こった」と考えてみましょう。
この考え方を、「必然・必要・最善の理(ことわり)」と言います。
仕事はそもそも半分以上が辛いこと、大変なこと。
すなわち、何らかの理由があってベストのタイミングで起こったのだと捉えてみることで、
そこから何かを学び取る姿勢に変わります。
もちろん、社会的に見て明らかに良くない職場環境というものは存在しますから、転職が良くないというわけではありません。
ただ挫折というのは本来、“自らが選択した道の途上で、思うようにいかない”こと。
どんな困難でも、そこから何かを学べという意味だというくらいに受け止められるようになれば、
自分にとって意義深い出来事に変換していくことができるのです。
もう一歩進めて言えば、“挫折経験が多い人ほど、多くのことを学び強く逞しく成長している”と考える事が出来ます。
その場から何の学びも無く別な畑を耕しに行ってしまっては、せっかくの成長機会を自ら手離すのと同じことです。
例えば、お客様との会食があるとしましょう。検索をしたら、営業中の三文字。
意気揚々と向かったら、臨時休業。
何故こんなタイミングで…と偶然やお店のせいにしてしまうのではなく、
“どんな時もネット情報だけで判断せず、大事な事は手間でも電話で確認”、
そんな学びを手に入れれば、相手をがっかりさせない確実な仕事の出来る自分を手に入れられます。
挫折ほど、強烈なジャンプ台はありませんね。
■いくら優秀な人でも、“自分だけは挫折しない”なんてことは無い!
とは言え、頭からそのモヤモヤが取れず、ネガティブスパイラルに陥ってしまうこともあると思います。
というか、“理屈では処理出来ないから挫折なのだ”と叫びたくなるかもしれません。
ここでの感覚的な向かい方としては、“挫折と感じた自分を否定しない”ということです。
このマイナスの連鎖は、過去大きな失敗経験が少ない、あるいは周りから常に認められ続けてきたタイプに突如として襲ってきます。
すると、「何故自分はこんなミスをしたのか、実は自分は全然出来ない人間なのではないか」と、否定の上塗りを繰り返してしまうものです。
しかし話を前に戻しますが、起こるべくして、起こっているのです。
したがって、「自分も挫折するものなんだな」と一旦丸のみしてみましょう。
そもそも、自分の意志で選択して進んできた道の途中で降ってくる落石なわけですから、
“一所懸命前を向いている人”にしか挫折など起こりません。
適当で中途半端で他人のせいにし続けている人間には、挫折という成長のギフトすら贈られないのです。
確かに、飲み込む力は千差万別ですし、いつも柔らかいものばかり口にしていると、嚥下の力は低下してしまいますから、「急には飲み込めません」という反論が飛んできそうです。
しかし、それが栄養になる食べ物である以上、咀嚼すればそのうち胃袋にすっぽりおさまり、消火され、食べたことすら忘れるほど、意識の外にすら飛んでいくでしょう。
■どうしても前向きになれない時の対処法は…
ここで敢えて、少しでも早く飲み込む方法を一つだけお伝えします。
それは、“めちゃくちゃ頑張っている人や、尊敬している人と会って話をする”ということです。
自然の中に身を置くとか、爆食爆買いするというストレス発散的行動もあるのかもしれませんが、
ここではトータルで大きな心の栄養となるような方法を挙げます。
正直、今自分が経験している挫折など、頑張っている人や尊敬して先を走る方々は、皆とうの昔にクリアしています。
挫折のサイズ感は決して比較出来ませんし、するものでもないですが、大体経験しています。
そんな人生の先輩と会話をすると、割と近いうちに“この挫折感が消えるイメージ”が持てるようになります。
そして、気付いたらもっとすごいチャレンジや仕事の話に夢中になっていることも多々あるでしょう。
ポイントとしては、出来るだけ“直接”です。熱量はなかなか画面越し、電波越しでは伝わらないもの。
お酒好きな先輩であれば、「たまには自分が払うので、説教して下さい」と教えを乞うスタンスで、そんな気分ではないかもしれませんが、ライトに誘ってみると良いかもしれません。
いずれにせよ、挫折は“乗り越えるもの”というより、“受け容れたらそのうち消えるもの”くらいの感覚で、
自分の辞書にメモをしておきましょう。
「こんな山があるなんて聞いてないから、別な道へ」と、即断しないこと。
転職はあくまで次のステージへの成長の為であって、逃げ道にする為ではないです。
そこを履き違えないよう、良い波乗り方法を探してみましょう。
Written by Shohei Kubo
投稿者: syworks 日時: 2022-8-2 | パーマリンク
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