2022-6-12
Vol.7 落ち込む部下に教えたい、失敗を引きずらない考え方
■落ち込むのも人間、そこから学び成長するのも人間!
人間は落ち込むもの。落ち込んでそこから成長するから人間です。
失敗すれば誰もがへこみ、落ち込みます。
しかし、「この失敗があるから前に進める、成長につながっているのだ。」
と考えることができるかが大切です。
とはいえ、いくら頭で理解しても、実際失敗すると、いつまでも引っ張り、負のループに陥るというのも正に人間だからですね。
■失敗は“引きずる”ものではなく、“活かす”もの!
では失敗し、落ち込んでいる部下にどんな言葉をかけたら良いのでしょうか?
それは、「何故この失敗をしてしまったの?」ではなく、
「この失敗を何に活かしていく?」という言葉です。
(1)次に活かしていくことは何か?
落ち込むのは、ぶつかった壁を乗り越えられないと思い込んでしまったり、
誰もが失敗するものだと思えず、過度にプライドが傷ついてしまったりするから。
しかし、その壁を次に乗り越えた時には成長が待っています。
1年目の時にあれ程落ち込んだ失敗を5年目になってから思い返すと、
「あんなに落ち込むほど大したことじゃなかったな・・・」と思ったことはありませんか?
壁を乗り越えてしまえば、それまでの失敗は失敗ではなく、成功に至るまでに必要だった事象になるのです。
失敗は引きずらないで、“活かす”。
成功の陰には、失敗があるということを忘れないで、失敗から学びを得ることが大切です。
先輩社員は単純に「次は頑張ろう」で終わらせることなく、何をどのように変えるのかを明確に出来るようサポートしてください。
(2)反省は一瞬で良い!
失敗を全く悪びれないのも考えものですが、“反省している時間”も、実は前に進んでいないのと同じことです。
しかし社会人になりたての若手社員に、ただ「気持ちを切り替えよう!」と言っても中々難しいもの。
リーダーや先輩社員に当たる方は、「反省は少しの間で良い」と伝えながらも、
気持ちを切り替える為の行動や習慣(ルーティン)を共に探してあげてください。
ネガティブな感情を、“意図的なきっかけ”によって、ニュートラルに戻し、ポジティブにしていく。
例えば、体を動かす・運動する。音楽を聴く。瞑想する。
自分の感情をノートに書いて気持ちを整理してみる。
他にドライブでも買い物でも気持ちが切り替われば、何でもいいのです。
失敗を引きずらないために、いち早く立ち直るために、自分の気持ちを切り替える方法をいくつか持つことが大切です。
■失敗を結果ではなく原因と考える
今お伝えしたことは、失敗を結果にする「何故起きてしまったのか?」という考えから
失敗を原因にする「何を学んで活かすのか?」に変えるプロセスです。
しかしいくら学んでも、活かすことを実際の行動に移せていなければ部下の成長には繋がりません。
学びを学びで終わらせないで、即実践行動する。
先輩社員は行動に出来ているかをしっかり見てあげましょう。
そして【失敗→学び・行動→成長→挑戦】というサイクルを身に付け、
後輩も先輩も失敗に対して恐れることなく向き合えるようチャレンジしてみましょう!
Written by Kotaro Kasai
投稿者: syworks 日時: 2022-6-12 | パーマリンク
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