おはよう。今朝の一言です。

２月の奥羽本線庭坂峠は大雪で、正に深山幽谷を行く、そんな気分でした。幹線の中では、圧倒的な

急勾配が続く区間の一つで、山形新幹線の開業までは多くの特急、急行列車は、後部補機にEF77を付けて

ゆっくり峠を越えたものでした。数年後にはこの峠を貫通するトンネルが予定されていて、

また一つ鉄道の難所が解決されて消えることになっています。旅情という点では、東海道新幹線と

東北新幹線では1964年開業の東海道新幹線に軍配は上がります。トンネル工事の技術力が革新され、

トンネル掘削コストも東北新幹線開業の頃には圧倒的に安価になりました。

その結果、東北新幹線は35％がトンネル区間になっています。新青森から札幌までの北海道新幹線は、

ほぼトンネルの中になることでしょう。利便性と旅情。経済合理性を前提とすれば

土地買収にコストがかかり、さらにカーブ区間での減速が不可欠なコース設定は高速鉄道の大敵。

トンネルを掘り、直線の路線設定は高速鉄道の大前提になりました。

庭坂峠を越えて福島に下っていけば、幻のように豪雪は消えて、早春の風情の福島盆地。

旅は、季節を巡り、時を遡り、未来も想像しつつ、続くもの。トンネルの闇の中よりなぁ、

と旅情を惜しむ一時でした。今日は、仙台も警報級の大雪になる可能性もあるようです。

冬来たりなば　春遠からじ。そんなことを思いつつ、天からのメッセージに心を馳せたいですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。