おはよう。今朝の一言です。

百聞は一見に如かず。一見は百見聞に如かず。

この言葉には、人間の学びの本質が、存分に含まれています。

百回聞いても、見なければ真の感動を得ることはできませんし、見たとしても、

その背景の物語、当事者の意図や作者の思いを聞かなければ、物事の真を知ることはできないものです。

鳥羽美花先生の講義を受け、先生と建仁寺でその襖絵に対面した時、目の前の風景が雄弁に語りだしました。

永遠の静寂、そして日の出の刹那に訪れる時間の兆し。

正に永遠のロマンを宿し、囁き、そこに存在する世界。

陳腐な言葉ですが、圧倒され、胸の中一杯に旅心が溢れでて来ました。

一枚の絵画の中に旅をする。時間も空間も超えて永劫の旅人になる。

そんな思いを久しぶりに心に宿す、大切な時間になりました。

お隣に座る鳥羽先生の端正な言葉に耳を澄まし、その言葉を作品の中、動き出す漣の深層に観る。

それは本当に贅沢な時間でした。

人間を探求するとは、その創造性の逞しさを知ることでもある。ここ数年、強く思います。

この機会を創ってくれた長谷部の知的好奇心と、冒険心に感謝しています。

さて、明日から冬季研修が始まります。

何を語りたいか、何を聞きたいか。自問しながら今日を過ごしてくださいね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。