おはよう。今朝の一言です。

人間は心を発見することで、ホモサピエンスからhumanになった。

そう考えています。心の本体は自由な創意工夫を楽しむ闊達さにあります。

西欧的な自由とは、支配者や抑圧する者と戦いその場所から解放されるということを差す。

鈴木大拙はそう指摘し、東洋的、日本的な自由の真意とは違うと語っています。

あくまで自由とは、心の中の自由であり、無限空間である心の領域で様々な思索を創造的に楽しむことだと指摘しています。

昨日は柿右衛門窯を訪ね、幸いなことに仕事場まで見学させて頂くことができました。

形成する仕事場と、絵付け彩色する仕事場。

この二つが正に450年以上続く柿右衛門窯の心臓部。

そこで働く職人たちの仕事振り、その精緻さに胸が締め付けられるような感動を覚えました。

一度彩色絵付けの仕事場に配属されれば、一生その場所で技術を高め、道を極めていく。

師匠である、十五代柿右衛門の手本となる作品を観察しつつ忠実に絵付けをしていくのです。

一生をかけて。そこに無限の自由を観た、と言えば、社長また変なことをと、思いますか？。

師匠の極めつけの精緻な作品を手本に、作品を作っていく。

どうすればこの線はこんなにも細やかに書けるのか、

この柿の木の生き生きとした様は、どうすれば再現できるの。

その心の中での探求は、正にその人間の自由です。何処までも果てしなく、自問自答と鍛練が続くのです。

続ければ、続けるほど、師匠の一本の線と自身の一本の線の違いに気づくのでしょう。

小さな誤差に対する、気づきと弁えが、技術を磨いていくのだと、職人たちの仕事から教えられました。

学びは、正に心の中、自由無限ですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。