おはよう。今朝の一言です。

全国巨木ランキングというものがあります。

人間誰しも、巨木に対する畏怖の念を持つと思いますが、

人生で強烈に巨木のエネルギーを実感した筆頭は、武雄神社の大楠でした。

巨木ランキング第５位、樹齢三千年。

縄文の時代から生きてきたその姿には、明らかな神格を感じ、

初冬の夕暮れのなかとっぷりと暮れるまで、立ち尽くしたものでした。

あの時、何を語りかけられたのか。

突拍子もないのですが、生きろ！、そんな言葉が木霊のように心に広がったのです。

生きろ。それは、命を尽くせ、という意味だと心に刻んでいます。

今を尽くし、誰かに尽くし、与えられた命を、その役割に従って存分に使え。

三十代の半ば、迷いも戸惑いも、人生の道行きへの不安も人並みに抱く中で、

そのときの体験は一つの勇気となりました。

二十数年ぶりにお会いした大楠は、敢然とそこに立ち、初夏の風に吹かれていました。

どんな時もそこに在る、在るべき存在。

思わず頭を垂れたのは、人間としての本性でしょう。

またいつの日か。そんな思いを抱ける巨木があること。それも良き人生の一コマですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。