おはよう。今朝の一言です。
日本三大車窓と言えば、旧根室本線の狩勝峠、肥薩線の矢岳越え、そして篠ノ井線は姥捨からの善光寺平。
何れも蒸気機関車全盛の頃は、峠越えに悪戦苦闘した峠です。

既に、旧根室本線の狩勝峠は新線に切り替わってその姿はなく、矢岳越えも度重なる水害でなかなか運行も厳しい状況です。
長野～松本を往復する時に眺める善光寺平の絶景だけが、今に鉄道のロマンを伝えてくれています。

20‰から25‰の勾配を長野から駆け上がりそのサミットからの眺望は正に正に。
千曲川の流れ、遥かに連なる山々を遥かに眺めつつ、田毎の月で知られる姥捨ての棚田を間近に行く時。
車窓にもたれ掛かり旅情に一人浸ります。

どれだけの旅人がこの風景に固唾を飲み、過ぎ行く故郷に思いを馳せたことか。
その様々な幾千の人々の思いが胸に迫り、心のふとした揺らぎを感じる。
それが旅情を誘うのです。

旅なのか、移動なのか。
しばしば皆に語り駆ける言葉ですが、時にはパソコンやスマホから目を離し遥かな旅情に身を任せる時間は、人間の宝物です。
時速300キロ近いスピードで疾駆する新幹線にも、心を時代の彼方へと巻き戻せば、ふと古人の思いが飛び込んでくるもの。

忙中閑あり。その言葉を実践してみてくださいね。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。