おはよう。今朝の一言です。

このメールが読まれる頃は、もうカトマイの大原野、正にベアカントリーのど真ん中にいます。

今年のサーモンの遡上はどんな状況なのか。

なんと言っても、そこに関心は集中します。

熊たちが山から降りてくる理由はただ一つ、サーモンの遡上を狙っての事です。

10月下旬の雪降るまでにどれだけのエネルギーを蓄えることができるか。

なんと言っても、冬眠に入るまでの命がけのトライです。

キャンプ地でまずチェックするのは熊の糞の分解。

多くの同行者は、この人はやっぱり頭がかなりおかしいのだと遠巻きにするなか、楽しそうに熊の糞を分解しフムフムと独り言を言っている不気味な人。

果たして糞の中にサーモンの残骸はどの程度含まれているのか、まだベリー類の比率が高いのか。

これは結構大切な儀式なのです。

ベリーばかりの糞では、かなり熊たちはイライラしているはず。お腹が満たされはいませんからね。

私たちの行動にも、慎重さが求められる訳です。

さて、今年はどうでしょう。

サーモンの大遡上に川が沸き立っている。そんな光景に口笛を吹いているにちがいありません。

どんな熊たちとの時間を過ごしているのか、楽しみにしていてくださいね。