おはよう。今朝の一言です。

侘、寂、幽玄。

この三つが日本人の感性の奥深くに埋められている感受性の核心だとすれば、コートドール斉須さん、あさばさんと巡る旅は正に私たちを知る旅、でもあります。

日本人は迷子になっている。以前から口にされている言葉ですが、では、どのようにして迷子の状態から覚醒できるのか。

「どこから来たの？」、迷子に出会ったときお巡りさんはそう聴くでしょう。

どこから来たのか、素性は何か。その上で「どこへ向かうのか？」と訊ねるはずです。

私たちはどこから来たのか、その懐かしい記憶を、洗練の極致で今、語ってくれる稀有な存在を私たちは巡っているのです。

歳を重ねる中で円熟し、歳月を確かな価値として一皿に熱情を凝縮させる斉須さん。

決して派手ではないが、精神の気高さを感じさせる一皿一皿には、確かに斉須さんの人生の物語が籠められています。

一つ一つに意味がある。「あさば」に一歩踏み行った瞬間に、気づくことです。

全てが有機的に結び付き、一つの生命体として確かに「あさば」という無限とも言える宇宙を作り上げている。

訪ねる度に感じることです。ブランドを空気の価値と捉えるなら、「あさば」には唯一非代替の濃密な空気が満ちています。

それは一時として同じ姿ではありえない、経時進化する生命体から放たれるものです。

侘、寂、幽玄。皆がどのようにこの三日間を捉えているのか、日々にどう生かそうとしているのか楽しみです。

では今日も一日、ガンガン学びましょう！。