おはよう。今朝の一言です。

南シナ海の風が、未だに心の中を吹き抜けて。その薫りが鼻腔をくすぐります。

風にはその土地独特の薫りがあって、その固有の歴史を語ってくれているように思えます。

「パパ、楽しかったの？」、ニコニコ顔で訊ねる由樹の顔に、思わず笑顔になりながら、ベトナムの歴史の帳へと心は動いていきました。

千年に及ぶ中華の支配、勃興するカンボジアとの戦い、時に倭寇との熾烈な争いもあって、やがてフランスの植民地支配下にはいります。

絶望的な独立運動から大東亜戦争へと、歴史は進み。

戦後はアメリカとの何十年にも及ぶベトナム戦争。やがて1975年の勝利を手にすることになりました。

どの国の歴史にもない、戦いと勝利への執念を見せてきた逞しさを、風は語ってくれていたように感じます。

正に、二千年に及ぶ歴史絵巻。民族には、その誇りの源泉があり、その誇りだけが強い求心力になるものです。

振り返って、私たちの祖国はどうか。この78年に及ぶ歴史の否定と忘却は、ひいては経済の停滞を生んでいるのだと実感します。

この祖国の為に、時の流れのなかで私たちの子孫のためにこの今をより良くしていく、その意志は確かなのか？。

もしその思いを喪失し、今だけ、自分だけ、お金だけになってしまえば民族のアイデンティティなど雲散霧消してしまいます。

私たちにできることに耳を澄まし、心を馳せて、言葉を紡いでいきたいと、その願いに包まれた数日でした。

会社に戻りみんなの顔を見れば、その思いは募るばかり。

なるほど同志への信とはこんなに深いものかと改めて、心がときめきました。

さて、今日は京都に向かいます。千年の古都に思いを馳せて。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。