2020-9-23
今日の一言 09.23
おはよう。今朝の一言です。
今、この時代、様々な手業(てわざ)が加速度的に消えていく時なのだと、実感します。
工芸の日本。19世紀中庸、ヨーロッパを熱狂させたそれは、藩政時代にパトロンである藩主たちが藩の威信をかけて、
粋の極みを求め続けた結果、日本に根ざしたものです。
漆芸も陶芸も染色も木工も竹細工も、他国にはあり得ないレベルの隔絶した品質を実現していました。
私たちは、その残映を辛うじて体験し、手にすることができる最後の世代なのではないかと、思います。
会津で目が釘付けになる、会津塗りの盆を見つけました。絵付けといい塗りの深みといい、正に粋の極み。
何度も離れようとしましたが、その魔力に何度も引き戻され。結局は手元に置くことに。
「もう、二度と作れないものです」。
店主のポツリと語った言葉は、幾百年の過去からの永劫の言葉のように、心に細波を広げていきました。
これだけの手業が失われる今。私たちの責任を、心に刻んで、未来に恩送りしなければと、改めて。
小松島の庭は、今を盛りと虫たちが、天に願いを奏でています。未来へ。九月も残り十日を切りました。
心一つに、各自の責任と意志を叶えたいですね。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2020-9-23 | パーマリンク