Monthry Audio Success yell月刊オーディオサクセスエール

【経営者編】約50分

日本的経営の根幹
～美しく、情の豊かな組織であれ

【現場編】約40分
稚心を去る
～美意識と情緒

１．世阿弥「花伝書」が伝える「初心」
　(1)「初心忘るべからず」の意味
　　　①自分が初めてお能を舞った時の思いを忘れるな。
　　　②初めてお能を見る方々がなるほどと思うような演じ方をせよ。
　(2)「老後の初心忘るべからず」…いつもと同じ動きができなくなった時から芸風を変えていかなければならない。
　　　（佐藤芳直解釈）
　　　①幹部の条件…正しい直感を持つ。
　 　       1)自分の眼のフィルターを透明にすること。 ex)「私の経験では」「自分の考えは」というフィルターを外せ！　
　　        2)周りの言葉を素直に聴く、観る。 ex)「透明にみよう」「思い込みを捨てよう」　
　        ②自発すること（瞬間行動）。直感は良知によって発動される。　
　　　 ※直感を磨きながら生きて行かないと、様々な判断をすることができなくなる。
　
2．橋本左内「啓発録」…稚心を去る
　(1)稚心とは…自分でモノゴトを判断しない・逃避癖がある・他責にする　
　(2)良き習慣とは…すぐやる・見直す・前準備をする・振り返る　
　　 ※良き習慣をつくる入口…憧れに出会う・夢を持つ・自分の得意を知る
　(3)相手の長所を認める。

3．松陰先生…稚心を去る　
　(1)どんな小さなことに対しても敬意を持つ。丁寧に急げ！ミスなく仕上げる。ギリギリまで追い込まれた時、
　　力を発揮できるか。
　(2)阿るな…講孟余話～今と昔では同じはずはない。何のために学ぶのかを考えれば行動の意味も違う。
　　　※変わるからこそ人間である…勉強をせよ・友を選べ
　　　①勉強…モチーフとヴィジョン
　　　②友を選べ…択友「俺もガンバル、君もガンバレ」と言い合える関係

4．心の豊かさを伴わない便利さは要らない…信頼の要素とは
　(1)美意識…人間として美しいか、美しくないか。
　(2)情緒…情において善いといえるか。　　　　
　　 ※稚心は美的感覚や情緒を優先するものではなく、自我を優先するものである。　
　　　 天変地異や様々なことが起きても大事にするのは美意識。