おはよう。今朝の一言です。

尊敬する伯父は、96歳。年相応の衰えは窺えるものの、言葉も食欲も矍鑠たるもの。

なるほどこれを矍鑠たるというのかと、教えられます。

旧制保原中学では、四年まで連続の優等賞。所謂、学年首席で、神童と言われていたのだと弟である父が教えてくれました。

伯父は二年後輩の弟と二人で表彰されたときは誇らしかったと、いつか語ってくれた事がありました。

四年生で飛び級の受験で、日本中の俊英を尻目に陸軍士官学校に入学。

終戦時は、任官直後であり、どれ程の精神的ショックを受けたのか、計り知れません。

終戦直後、職業軍人を受け入れる大学は少なく、岩手大学農学部に進み、寮生活をおくるのですが、その部屋は宮沢賢治が暮らしていた伝説的な一室でした。

その後、公務の道に進み畜産分野で、様々な成果を挙げたのは天性の穏和な性格と、深い洞察能力からだったろうと思います。

私が生まれた時から、我が子同然に可愛がってくれて、私の感性の大きな部分を形作ってくれました。

SYを創業した時に、真っ先に株主になってくれて、ここからが人生の山場だからね、頑張りなさいと、背中を叩いてくれた日を、忘れることはありません。

由樹のさおり織の春の個展には、真っ先に駆けつけてくれて、彼を励ましてくれていました。

なるほど、この姿を総領と言うのだと、どんな時も教えてくれて、私のリーダーシップ論の核心をその姿で示してくれてもいます。

お盆の一時、会食の場を持ちました。

嬉しそうに、楽しそうに、SYの事やアラスカの撮影行の事を訊ね盃を持つ姿に、どうぞこれからも、何時迄もお元気でと後ろ姿を見送りました。

繋がってきた絆と、紡いでいく物語。改めてその大切さに思いを致した一日でした。

人間の命の物語には、果てしない深みがあるものです。

今日は8月15日。先祖の生き様に思いを馳せつつ、過ごしたいですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。