2023-8-23
今日の一言 8.23
おはよう。今朝の一言です。
今朝の四万十は、明け方まで雷鳴が轟き、稲光に魂を奪われてしまいました。
古代の人々は、この光を神の怒りと観た事でしょうし、ただ時の過ぎ行く事を願ったに違いないと思います。
クワバラ、クワバラ。そんな言葉を発するご老人も希少種ですが、稲の光と何故表現したのか。その蘊蓄を知る人も少なくなったのではないかと、感じます。
稲起こし、田起こし。春の雷をそんな言葉で表現することもありますが、自然現象を歳時記へと置き換える知恵は、農耕民族ならではですね。
口屋内の明けていく空を観ながら、山霧の流れていく方角を確認して、数時間後の天気を予見する知見は、忠兄譲りです。
四万十の仙人と称された忠兄も来世へと旅立って、20年近く経ちます。
大雨の後の大きな鯉の取り方、しかも手掴みで。猪道の見分け方やら、明日の天気の見方等々、随分と教えてもらいました。
訥々と、古語に近い西土佐弁を聞いている内に、こちらまで仙人になった気分になったものです。
よくサトーさんは忠兄の言葉分かるのう…、と舟母のお母さんに驚かれたりもして。
この地には、懐かしい人人の記憶が幾重にも地層のように、重なっています。
山霧の見立てでは、天気の回復は難しい様です。
小一時間の雨休みがあるでしょうから、カヌーはその時に。そんな打ち合わせも先ほど終わりました。
自然の中でのセミナー。臨機の力量が試されます。張り切って、臨むことにしますね。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2023-8-23 | パーマリンク