2024-8-19
今日の一言 8.19
おはよう。今朝の一言です。
先週末は、秋田の山中に家族旅行で、出かけました。
夏の終わり、様々な蝉の大合唱に日本の夏の趣に心癒される時間になりました。
もし蝉たちの声を騒音としか感じられない脳であったなら、夏の風情もなんと詰まらないものでしょう。
パリでは蝉は騒がしい害虫の一種、駆除するものです。
そう聞いたときは仰天すると共に、人間の感性の違いに強く思うことがありました。
例えば、新緑を観て美しいと感じる、紅葉を眺めて時の移ろい、もののあはれに涙する。
それは教育によるものなのか、それとも人間の本性なのか、という事です。
自分に置き換えてみれば、新緑の多種多様な透き通る色彩に、心奪われたのは壮年になってから。
自分の中に何らかの文学的素養や、感性を言葉にする思考が定着してからだと思います。
あぁ美しい、その思いが更に次元を超えて染々とした名残惜しさに変わるには、それ相応の経験値が必要になるのではないかと、感じます。
ただ大切なことは、その感性が日本人には民族的脈絡の中で、遺伝子に組み込まれている事実です。
和歌に嗜む、古典に目覚める。
様々な伝統的遺産に親しむ中で、更にそのアンテナが高まるのでしょう。
蝉の声を聞きながら、風の香りに秋の訪れ知ること。
それもまた心楽しい一時だと、心から思えた旅でした。
さて気がつけば八月も残り10日ばかり。
どんな秋を迎えられるかは、一人一人の意志の中にあります。
しっかり考え行動し、夏の残りの日々を過ごしてくださいね。
では、今日もガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2024-8-19 | パーマリンク