おはよう。今朝の一言です。

業界内三番手、四番手の企業の戦略はどうあるべきか。

そんな問いが、昨日のコンサルティングの場でありました。35年ほど昔のこと、

マーケティング戦略を自己流で構築し、業界一番企業を作ることに血道を挙げていた頃。

ビール業界の一大事件に遭遇しました。

今や伝説の、アサヒスーパードライによるキリンラガーとの一騎打ちです。

その当時のアサヒビールは、大巨人キリンビールの足元にも及ばぬ存在。

国民的ブランドのキリンラガーの牙城は安泰と誰もが思っていた時代の事です。

僅か三年でシェア50%のキリンビールが、10％程度のアサヒに並ばれるとは、驚愕の事例でした。

一番企業は、イメージや時代感覚を味方に確率戦を展開し、芽を出しそうなブランドや単品を

包み込み戦略で叩けば良い。その常道が崩れたのは泡沫ブランドが、根元的価値にたち戻り、

更に業界のタブーに果敢にチャレンジした結果でした。一番大切な当たり前とも思える価値の明示、

業界ゆえの不都合の解決、ミクロマーケティングの遂行、何より明確な旗を立てる。

リアルに奇跡の３年間を学べたことは、知見の財産だと思います。

弱者の取るべきプロセスへの学びは、今でもコンサルティングの一つの基礎力になっていると思います。

どんな時代であれ、どんな立場であれ、世の環境を自分へと向けさせる方法論はあるもの。

そんな事を、久しぶりに思い出した時間でした。学びは、真の財産ですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。