2024-6-12
今日の一言 6.12
おはよう。今朝の一言です。
果たして私が見ているこの赤は、皆にも同じ赤に見えているのだろうか。
「赤だね!?」、「はい、赤ですね!」。
そう言葉では合点していても、その赤は、どんなあか、なのだろうか。
哲学の領域で常に問われる、実在の問題。
西田幾多郎の哲学への深まりも、その実在への疑問からでした。
青も赤も、緑も人各々の青であり赤であり緑である。
とすれば、人間の認識、そして言葉とは何なのか。
カントにしても、西田にしても人間が何かを認識するときに心にかけているサングラスを、どうすれば外せるのかをとことん考えました。
思想、思慮分別、判断。この三つのプロセスが人間の
心のサングラスではないか。
何かを見る、そこから判断に至るプロセスに入るその、刹那。
その瞬間の直観を素直に感じることが、人間の大いなる自己との出会いではないか。
西田はそう考えたのだと、思います。
百人いれば心は百個ある。
とは言えそれでは言葉の交換などできません。
言葉合わせが、心合わせ。様々な場面でそう語るのも、
同じモノを見て、美しいと言い合える関係こそが
組織の根幹だと考えるからです。
なるほど18歳からの思索が、今こうしてコンサルティングの
言語になっているのだと、実感した哲学研究会へ向かう日々でした。
そんな、思索を続けられること。
大きな、そして大切な幸せですね。では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2024-6-12 | パーマリンク