2025-3-6
今日の一言 3.6
おはよう。今朝の一言です。
昨晩は夜噺第三期最終回。覇王の家を最後の一章まで語ることができました。
19歳、大学二年生の時にプリンスアパートC号室に籠って二日間で読みきった物語。
心に刻まれた逸話の数々、経営の本質に結びつけながら語ることができたこと。
懐かしさを感じなからの幸せな一時でした。
当然の事ですが、大学生時代とこの立場では感じ方も読み方も異なります。
まして結構な会費を頂いて語るのです。
福岡から、長崎から、宮城から、夜噺の為にわざわざ駆けつけてくれてもいます。
大好きな、そして人生の親友とも言える読書。
自ずと集中もし読み込みに没頭する時間を、移動の中で過ごしました。
覇王の家は、司馬遼太郎さんが書いた徳川家康論。
司馬さんは家康を、とことん想像力に欠け、この国に対する大義を考えることもなく、ただ徳川家を繋げる事だけを考え抜いた詰まらない人と、描きました。
不思議と家康は豊臣秀吉ほどには、この今に至るまで人気はなく、策謀家と捉える見方が多いようです。
天才的革新者織田信長と、何千年に一人しか生まれない超天才クリエイター秀吉。
その二人と時を同じくし、戦い、一族郎党を守ることに人生をかけ続けた家康。
家康は自分の信長にも秀吉にも遠く及ばない天分を弁えて、三河人の特性を生かすことに生き筋を求めました。
不足の中に光を求める。
危機の経営を戦う経営者にとって、大きな示唆を与えてくれる人生でもあります。
徳川政権260年はその家康の価値観故に続いた事は、間違いの無いことです。
全て先例通り、新しいチャレンジを許すことなく粛々と時が流れていく江戸幕府。
どんな組織も濃密に創業者の思想は受け継がれて行くもの。
凡庸な才がトップに立っても崩れない仕組みを、自分を凡人と定義した家康は作り上げたのだとため息をつきたくなるほどでした。
一人の人生は、図書館一館分の物語に満ちている。
まして家康!。語り終えてその遠大さに、心が震える思いでした。
夜噺は自分自身の成長と、新たな感性の芽生えを実感できる大切な機会。
人生を心豊かにしてくれる本当に有難い会です。
支えてくれるお客様に感謝が尽きることがありません。
さて第三期は?。
インテリジェンス・クライシスも一段落し、人財化セミナーを思考の主流にしながらも、楽しく考えることにしますね。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2025-3-6 | パーマリンク