2023-3-3
今日の一言 3.3
おはよう。今朝の一言です。
早春の松本は、霙が降って、まだまだ冬はここにいるぞ!、との声が天から響くような寒い一日でした。
松本は民芸の総本山。20歳前後に松本民芸家具を知り、あっというまに心奪われて、
何時かこの家具と過ごしたいと、心に刻みました。それから15年以上が経ち新居を建てるときに、
その思いを籠めたのが、君たちの言う民芸の部屋です。初めて手にいれた私の椅子、
キャプテンズ・チェアは髄分と漆もその地を出して、良い気配になりました。
存在感はあるが、何者とも対立しない。その佇まいは、血気盛んな頃の熱情を時に、
宥めてくれる存在でありました。物の成り立ちや、在り方を学んだ友が、あの民芸の部屋の家具たちです。
あらゆる物は自らの存在を主張し、自らであろうとするもの。しかし松本民芸家具は、確固とした
エネルギーを静かに宿しつつも、語ることなく自身の佇まいを触れる人に伝導していく。
主張せずとも、凛として存在し、誰もがその成り立ちを尊重したくなる。
そんな存在を目指すことも、人間としての一つの理想ですね。
今日は松本に1日魂を休ませつつ、未来への扉を叩く時間。大切に、大事に過ごしたいと思います。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2023-3-3 | パーマリンク