おはよう。今朝の一言です。

「作戦計画は敵に遭遇した時点で変わる」。ドイツ陸軍の天才軍略家モルトケの言葉は、

様々な勝負事に通用します。天才棋士羽生善治さんと対話したとき、何手先まで読むものですか

と尋ねました。今になれば、何とも稚拙な質問と赤面しますが、三手先まで、その答えにモルトケの

言葉を思い起こしました。こちらがどんな作戦を立てようが、相手がある勝負事。

予測不可能な領域まで予見する必要性はないわけです。

大切なことは、一手指した時の相手の反応の全てに、三手先までの読みを瞬時に下せること。

その連続性こそ、天才の所以であると思います。講演は勝負事ではありませんが、

聴衆の反応にどれだけ応え、話の構成を変幻自在に変態できるか。常に意識することです。

話の主題と帰着点は変わらない。しかしそこまでの道筋は、自我に囚われて

固着させてはならないと、日々思います。それは営業局面や、カウンセリングにおいても同じでしょう。

こう展開すればうける、ここにはこんなギャグで。

そんな成功体験からのマンネリに陥ると修正はなかなか困難で、ある時つまらない自分を発見して

呆然とすることになるもの。講演も部下との対話も、冒険者として臨むこと。

その意識こそ、私たちの仕事の命ずる技術ではないかと思います。だからこそ、日々の修練を！。

忙しい期末に追われることなく、自らを鍛えてください。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。