おはよう。今朝の一言です。

京都はすっかり年の瀬の装い。師走の古都は濃密な空気感に包まれます。

昨日の佐藤塾、ゲスト講師に型染め染色画家の鳥羽美花先生に講話を頂きました。

日本の歴史の中で育まれてきた、伝統工芸の奧深さ、繊細さ、そして籠められてきた意志の強さ。

何より、一つの製作を支える周辺の技術には、圧倒されるほどの深さがあります。

製糸、機織、糊、和紙。どの技術が途絶えても、世界を驚愕させる型染めは今のレベルを維持することは、できません。

時代の中で、手作り技術が一つ一つ消えていく現実は、私たちの想像を超えて進んでいて、

日本の伝統工芸がどれだけ未来に続いていけるものか、全く不透明です。

鳥羽美花先生のように、一つ道を極め続ける覚悟を抱いた才能が、至高の輝きを放ち続けられるように。

意志をもって、未来に継承すべきモノ、ゴト。改めて強く考える機会になりました。

今日は鳥羽先生が作成した襖絵を拝見しに、建仁寺を訪ねます。

私たちの歴史が生み出してきた美の本性を、感じられることと、楽しみにしています。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。