おはよう。今朝の一言です。

昨日の八甲田山を観る会。思いもかけないほど、濃密な空気感になりましたね。

「八甲田山」を初めて観たのは公開直後、大学二年生のときでした。

原作である新田次郎さんの著作「八甲田山死の彷徨」は、高校時代に興奮して読み、楽しみにしていた映画でした。

そもそも、何故軍隊が雪山で大量遭難の悲劇を起こしたのか。

大隊一つが全滅するような指揮とは、何なのか。

著作では理解しきれなかった人間心理の綾を、圧倒的なスケールで観せられ、言葉を失うほどでした。

リーダーシップとは？、そんな有りがちな言葉にすることも出来ないほど心に刻まれたのは、危機的環境下での人間の強さの本質でした。

何が正しいのか分からない、そんな時を危機と言うのですが、何よりも自己決定能力を喪失する事実が危機の本質だと言うこと。

指揮権の如何も大切ですが、危機的状況に陥った時に何を最低限の価値基準とするのか。

その共有を日々の関係性の中で進めておくことが、組織の根元であると思ったものでした。

圧倒的なスケール感、何より、昭和を代表する重厚な俳優陣の所作一つ一つに昨日も、深い感銘を受けました。

もう二度と作れない作品ですね。

映画一本の中に籠められた、遠大な物語。また映画に学ぶ会を開きたいと思えた機会になりました。

今日は雨の朝。心を雨雲の遥か彼方に馳せて。

今日もガンガン学びましょう！。