おはよう。今朝の一言です。

パリでの二日間は、何か懐かしい記憶に語りかけられるような時間でした。
初めてパリを訪れた20代の頃、何となく気負って街歩きをしていて、眼に入る風景が語りかけてくるというより、威圧してくる感覚でした。

コンコルド広場も、シャンゼリゼも、遠くに立つエッフェル塔も透明な分厚い壁に遮られている。
初冬の曇り空と相まって、何となく憂鬱な時間を過ごしていました。

きっと私の顔は、よらば切るぞ、そんな物騒な表情で初冬の空よりも陰鬱だった事でしょう。
どんな時も、自分から態度を変えなければ環境は変わらない。
ある日そんな当たり前に気づいた時に、パリの街にも少し受け入れられたと思います。

まずは、世界語であるワイン作法から身に付けよう。
何はともあれ先手の挨拶、知ったふりをしない、迷った時は「どうすれば美しいか」を考える。
様々なルールを決めていきました。

そしてどんな環境でも、日本人代表として振る舞う事を最大の心がけにしてから、
多くの素敵な出会いをもらったと感じています。

パリを離れて、サンテミリオンに入っています。
そうそう、隣村のポムロムを訪ね「シャトー・ペトリュス」の門前にも立ちましたよ。
30年ぶりの事です。ありありとあの日の事が甦って来ました。

縁は不思議なもの。正に縁尋奇妙です。
今度メルカさんに会ったら話さなければと心に浮かぶ事が、幸せですね。

ボルドーの葡萄畑は紅葉の盛り。
それは美しい、絵画のような世界がひろがっています。
明日もサンテミリオンを巡ります。
どんな新しい出会いが生まれるかを楽しみに。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。