おはよう。今朝の一言です。

40年間ニューヨークに行く一つの目的は、ブルックリンのステーキの名門ピータールーガーを訪ねること。

140年を越える歴史を持つ伝説的ステーキハウスは、独特の喧騒と歴史の中で磨き上げられた鈍い赤銅色の輝きを、感じさせてくれます。

何よりも独自技術でのエイジングを施したＴボーンステーキは、時に夢に出てきて、にっこりと微笑んでくれるほどのお気に入り。

三十代は５００グラムはぺろり、でした。40年ほど前は、日本人というか、アジア人の姿を観ることはなく、結構勇気のいる訪問でもありました。

何より当時のブルックリンと言えば、犯罪多発の狂暴な地区で、

タクシーを降りてからの数十メートルに、えも言えぬ恐怖を感じたものです。

それでもピータールーガーを訪ねる日は、特別の興奮状態で過ごす。

そんな恋人の様な、特別なレストランの一つです。他でもない日本に海外進出1号店を！、

それは五年程前に、ピータールーガーの支配人から聞いていて、心待にするというよりは、興味津々でした。

コロナに包まれた世界のなかで、ニューヨークにもこの二年行くことができずに迎えたそのオープン。

余りに立派に出来上がった建物には、あちらこちらにブルックリンの面影が散りばめられてはいて、

何となく孫の晴れ姿を愛でる、そんな心持ちでした。

待望のＴボーン。佇まいは、正に！。

お味は、ここから日本にやって来た緊張とおすましが、解けるのを楽しみに待ちましょう。

何はともあれ、ニューヨーク、そしてブルックリンへと思いを馳せる場が東京にできたこと。

有難いことだなぁと、夢見心地に過ごした夜でした。

今朝の東京は冬を思わせる淡い青空です。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。