2023-1-31
今日の一言 1.31
おはよう。今朝の一言です。
パスカルを語った昨日の哲学研究会。近代合理主義の限界に直面している人間にとって、
パスカルの思想は大きなヒントに溢れています。物心二元論を展開したデカルトは、科学的探求を
進める為には神学、神の関わりを排除する目的もあって、物と心、思いを峻別しました。
同じく天才的数学者であり哲学者であるパスカルは「あらゆる尊厳は、思考のうちにある」とし、
考えることこそ、人間の道徳の本義であると語ります。20代の疾風怒濤の時代。
深夜、「パンセ」を気儘に開く事がよくありました。経営コンサルタントとして、近代合理主義の極みを
仕事にしつつ、舩井幸雄先生の日本的経営発想の言葉に、パスカルへの共感性を感じていたのだと思います。
限界を知ることは絶望ではない。確実や安定を望んではならない、なぜなら我々は永遠、無限を考えられる
唯一の生きものだから。時代は苦しみを癒し、争いを和らげる。なぜなら人は変わるからである。
様々な言葉の中に、人間の在り方、人間学の端緒を探す内に明け方を迎えることも度々でした。
未完成を自覚し、考え続ける、それは偉大なことなのだ。その言葉の先にmakebetterという発想への
気づきもありました。このいま、近代合理主義の限界にあって、進む先にはパスカルの言う、繊細な精神への
回帰が不可欠だと思います。「人間を研究する人は、幾何学を研究する人よりも、もっと少ないのだ」。
このパスカルの言葉に、未来へのヒントがある。
その思いを語ることはできたと考えています。学びの楽しさ、改めて強く感じた数日でした。感謝です。
さて、早くも1月晦日。早い早いと驚愕するだけでなく、何に気づき、何を発見できたのか。
そこに心を馳せてくださいね。では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2023-1-31 | パーマリンク