おはよう。今朝の一言です。

近代合理主義の限界。9eleven、東日本大震災、コロナ禍、そしてウクライナ戦争。

21世紀に入ってから、人間を支えてきた思想体型が揺らぎ、崩れ去る、その現実を突きつけられてきました。

どんな事象も、要素に分解し、その要素を研究し詳細に把握し、再度組み立てる。

その連続の中で、分からないことなど一つもない。大雑把に言えばその思考が近代合理主義の入り口です。

我思う故に我あり。デカルトは全てを疑うなかで、唯一の真は、自分の存在であると、看破しました。

疑う、その対称軸として自分がいる。物は物、心は心。そこに繋がりはない。この物心二元論が、

人間の進歩を生み出したのです。同時代人パスカルは、「限界を知ろう」と私たちに語りかけます。

神の存在、理性を超える意志の存在。悲しいという理性の囁き、身体から流れる涙。

身体と心は一元的なものなのだ。そんなパスカル哲学は合理主義の中で忘却され、デカルト的思考が私たちの

価値観となってきたのです。この数日、近代合理主義とパスカル的な哲学を併せ読む時間を過ごしました。

人間の不思議が、心に強く刻まれる時間。今日の哲研の二時間、400年来の討論を丁寧に

伝えていきたいと思います。後方支援、よろしくお願いしますね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。