おはよう。今朝の一言です。

一流の生き方研究会第三期初回は、京都町歩き芳直獣道と日本酒探求。

なかなかタフで楽しい一日でした。

麩屋町から河原町、寺町に抜けて一条へ。

この道筋は、もうなん十年も、ぶらり一人旅コースとしての散策路。

時に幕末の動乱を語り、洋菓子の歴史に思いを乗せ、御所ご用の意味に答えながらの道行きは、知的好奇心を沸き起こす一時。

宿に戻ってからの日本酒探求には、私のお気に入りの酒器やら熱燗器まで持ち込んでの小咄になりました。

思えば酒の飲み方を、随分と逞しい大人たちに教えてもらったものです。

野暮の骨頂の私が言うのも憚られますが、教わったのは粋な酒のみの生態学そのものでした。

「大将、ぐい呑みをなめちゃだめですぜ。うわばみじゃあるめえし」。

19才の時にポツリと言い聞かせてくれた爺様は明治生まれ。

まだまだ江戸の粋がそこここに影のように蹲っていた時代でした。

そんなエピソードを語りながらの俵屋さんでの時間。

まさか、偉そうに酒の話をする老人にあの小僧がなるとはねぇ。

そんな囁きが鷹の間の暗闇から聞こえてきたように感じました。

はいはい、お陰さま。人間にはどんな未来が待っているのか、想像もつかないものです。

だからこそ人の話に耳を澄まし、どんな小言も心に刻み、素直に清々しく生きるのです。

小僧も時を経ればそんな一端の口を利くようになるものだね。

そんな事を一人語りで夢の中に吸い込まれていきました。

若者の未来は本当に無限のロマンに充ちていますね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。