おはよう。今朝の一言です。

寄る年波、という言葉は知っていましたが、確かに、この年になれば何泊もアラスカの原野にテントを張り、

そのままナパにワインを求める旅をするなどとは、無謀なことなのかもしれません。

半月のアメリカ滞在も随分と久しぶり。

時差ぼけ対策には自信はあるものの、体力にそろそろ過信は禁物と、この数日思い知らされています。

ぼんやりと、本のページを追っていても、原野を行く熊たちの鼓動や、ナパの風に、ついつい気も漫ろ。

えぃっ、とばかりに本を閉じて積み上がっているこの半年に読んだ数百冊の本の整理を始めても、心ここに在らず。

つい風の薫りに、心が揺らめきます。それもこれも、この年だからでしょう。

テントサイトのブラウンズ・リバーにカッカイサーモンの姿は消え失せて、あの熊たちは新しい旅へと歩みだしている頃。

ナパの葡萄畑では、いよいよ収穫の真っ盛りのはずです。

そんな気配をありありと感じつつ、心の目盛りを、この今！、に無理やり変換しつつあります。

考えてみれば、この小松島のテラスを巡る風も、あの心象風景と繋がっていて、心を澄ませば懐かしい風情に気がつくはず。

懐かしさへの旅の醍醐味は、その微光のような感覚にこそあるのですね。

台風の行きすぎた空は、ある瞬間、秋の幻影をすっかり見せてくれて、小さな寂しさをふと、感じました。

さてお盆も中盤、新しい週が始まります。今日は77回目の終戦記念日。

日本の歴史と未来に思いを致し、その接点であるこの今に何をなすべきかを、深く考える一日です。

それは、この国に生まれたものの大きな責務だと思います。

国際関係が一気に複雑化した2022年の終戦記念日。

重責に包まれたこの週を、確かな覚悟で進んでいくことにしますね。

では、今日も一日、ガンガン学びましょう。