おはよう。今朝の一言です。

良きお椀が出たら、必ず蓋内の蒔絵を観賞すること。誰に教わったのかは定かではありませんが、

確かに意匠を凝らした漆椀には、蓋内の蒔絵に作り手の生き筋が現れています。

それは椀を開くまではじっと息を潜めている、正に粋そのもの。

職人がその技を競った時代、椀の蓋を置いたその刹那に輝く美の飛翔こそ、

正に職人たちの生きた証であった事でしょう。

何処に覇を競うか、王道を悟るか。そこに人間の在り方が問われます。

SYの我々にとって、それは何か。SY流と言われる、その流儀とは何か。常に意識しなければなりませんね。

よく思うことですがあらゆる物、もちろん人間にも育ちが在って、

その育ちの逞しさが問われる時代なのだと感じます。

胸を張り、からからと明るい表情で、大道を歩みたいですね。

では、今日も一日そのように、ガンガン学びましょう。