おはよう。今朝の一言です。

何十年ぶりかで、新幹線古川駅に降り立ちました。

鉄少年時代、陸羽東線は常に頭のほとんどを占める、蒸気機関車の運行路線で、最も足繁く通った場所でした。

当時、仙台から小牛田まで急行で小一時間、陸羽東線に乗り換えて陸前古川まで半時間。

古川は遠い場所で、古川から岩出山、そして峠の鳴子は、随分と遥かな夢見心地の地名だったのです。

いまや新幹線に乗れば古川は僅か10分ばかり。

時代の進化は唖然とするばかりで、こんなにも便利な時を生きるとは、あの中学生の頃には思いもしませんでした。

進化とは、便利になることなのか。コロナはその問いかけを人間に発信していると感じています。

人間の命を左右する必需品まで、コストと国際分業の美名の下に置いた結果、

私たちの進化したはずの世間は大混乱に陥りました。

デジタル技術の進化は、人間の物理的な距離感を縮めた様に錯覚させていましたが、心の距離を大きく広げることになっていた。

その事実一つとっても、私たちの未来は、いま真の人間らしさへと舵を切る時なのだと強く確信します。

人間とは。日々その一事を、この一年間強く考え抜いてきました。

いや、松陰先生を萩に訪ねた16歳の頃から考えてきた人生の命題です。

ぼんやりと、それでも確信をもってそのあるべき姿を、語る場が人財化セミナー。

そんな場を持てる幸せを、深く思えた、古川の時間でした。

今日は北海道に向かいます。凛とした更なる寒さに身を置いて、人間の本性を心に問いかけられればと、考えています。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。