2022-12-21
今日の一言 12.21
おはよう。今朝の一言です。
佐藤芳直夜噺。何か不穏さも感じさせるタイトルです。
若い頃、なぜあれほどこの一冊に、感激し、魂を揺さぶられたのか。ひょっとすると、
もう失ってしまっているかもしれない、若者の時代の感受性に問いかけてみたい。
そんな動機で始めた読書会は、「峠」、「花神」と二つの作品を読み進めました。
幕末の灰神楽の立つような騒動の本質は何か、士道とは何を求めどのように滅びたのか、
そして日本人の本性は如何なるものか。司馬遼太郎さんの視点に導かれて、
遥かな時空への旅を続けています。時に、十代の私自身がそこに立ち現れて、
一篇の文章に感涙する感情を、手渡してくれる事があります。
そうだった、あの頃、この言葉に出会い、この言葉を時に求め振り返り、一つ道を歩いてきたのだ。
愛読書、つまり自分の古典を心許す仲間と読み解く感激は、そんな再発見に有るのだと、改めて気づきます。
第二期は、「竜馬がゆく」にチャレンジすることにしました。どれだけの感情の鳴動が起こるのか。
怖くもあり、楽しみでもあって、武者震いすら感じています。夜噺。
まだまだ奥深い迷宮への旅は続いていきそうです。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2022-12-21 | パーマリンク