2022-7-21
今日の一言 07.21
おはよう。今朝の一言です。
観の目強く、見の目弱く見るべし。
宮本武蔵の兵法の極意には、この今を生きる奥義に通じるものがあります。
目先の事象に捕らわれていると、物事の本質から離れてしまう。
特に、情報が錯綜し、そして瞬間的に更新されていく時間に生きるには、何が中心軸かに視点を置く意識が大切です。
日本は、先進国の中で余りにも物価が安い。
ビックマックの価格を基準にすればタイ以下である。
収入もすでに、発展途上国並みだとの報道が盛んに為されます。
しかし、と思うのです。これだけ快適な国で、しかも物価は安い。それが問題なのだろうか。
収入があっても、物価がこのインフレーションの中で高騰する環境では、生活の安心感など抱けないでしょう。
今年の日本の物価上昇率予測は、先進国の中では異常な低さです。
もちろん予断は許しませんが、そんな国の情勢を、マイナス視点だけで見る報道には恣意性を強く感じます。
インフレ率は低く、ほぼデフレ的環境でも、税収は過去最大を記録し続け、企業の剰余金は合算で日本のGDPを超えているのです。
課題は一つ。如何に剰余金を給与に還元し、税収を消費に還元できるかだと、強く思います。
善循環のスタートボタンを前例に縛られることなく押すこと。そこに鍵がありますね。
人間に懐疑心は不可欠ですし、懐疑心無くして、物事の進化は生まれないと思います。
しかし、懐疑のための批評だけに終始しては、本質を見失います。
常に、物の化するを、観ること。私たちの職業の求める才覚であると感じます。
今日は小林秀雄を語る、哲学研究会。
面映ゆくもあり、ぐっと胆力を試される時間だと覚悟しています。頑張ります。
では、今日も一日ガンガン学びましょう!。
投稿者: syworks 日時: 2022-7-21 | パーマリンク