おはよう。今朝の一言です。

佐賀の武雄で今年初の観桜から、二十日ばかり。ここ数年では、ずいぶんとゆっくり、桜前線が北上していますね。

仙台の満開は来週も中半のことになるでしょうか。

東京は散り染め。皇居の桜も、微風に花びらを散らし、春の盛りを歌い上げているかの様です。

ねがわくは花の下にて春死なむ。

西行法師の和歌を初めて読んだのは、中学の頃。

そのロマンチックなそれでいてアンニュイな思いに、ふらふらと魂が時空にさ迷い出ていく思いがしたものです。

事実、西行法師は、その如月の望月の頃に、亡くなったとされています。

本望を遂げた訳です。

人生で逢いたい桜。ノートに書き止め始めたのは二十代後半からでした。

70本を過ぎて、はたと気づきます。

これから迎える春より、多い。

叶わぬ夢は幻想であって、心残りを作るもの。

書き留めるよりは、出逢うべくして出会った、そんな桜木を待ちたいと思いを変えました。

どんなことも、夢と現実の狭間に人間は立つものです。

叶わぬ夢と思い煩う現実との狭間。

だからこそ、そこから飛翔する理想を描こうとする意志が大切なのだと、自分の些細なロマンを振り返っても思うのです。

行こうと思うか、思わないか。

せめてこの春は、何処の春を訪ねるべく思いを馳せるのか。全ては意志の中にあります。

今日の東京は21℃まで気温が上がるとの事。

穏やかな春日。心健やかに、過ごしたいですね。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。