2021-5-31
今日の一言 05.31
おはよう。今朝の一言です。
あくがれいづる魂(たま)かとぞ思う。和泉式部は群舞する蛍をそう歌いました。
昨晩は四万十川を乱れ舞う蛍火を川船の上から堪能し、様々な思いに耽りました。
日本人の感性を育んだ、この自然の厳しくも豊かな有り様。
そして常に、山川草木全てに魂が宿ると考える優しさ。
自然の豊かさとは、四季が巡り、約束ごとのように花が咲き蛍が舞い、蛙が天に聞こえよとばかりに鳴く。
その巡る四季への安心感でもあり、懐かしさへの憧憬を言うのだと感じます。
日本人は千数百年の昔から、自然の移ろいを歌に読み、季節言葉を日本人共有の本歌として愛してきました。
季節を愛でる事は、大切な教養でもあったのです。
だからこそ、来年も、いや未来永劫に、蛍が乱舞するこの光景を残さねばと思います。
何を受け取ったのか気づかなければ、何を未来へと手渡すべきかにも、気づかない。
旅を重ねる意味は、その気づきの為でもあったのだ。そんな思いを改めて、心に囁きかける蛍火でした。
川霧も空へと上り、青空が少しずつ広がってきました。大好きな蛙の声も楽しげに響いています。
今日は暑い一日になりそうです。
では今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2021-5-31 | パーマリンク