2025-5-22
今日の一言 5.22
おはよう。今朝の一言です。
立夏から二週間が経って、そろそろ梅雨の気配があちらこちらに見えてくる頃。
立夏は毎年五月の5日か6日。例年南魚沼で迎えます。
立夏を過ぎれば、大好きな蛙の鳴き声が里に溢れ出す頃でもありますが、今年は大合唱に身を浸す機会に恵まれていません。
「死に近き 母に添い寝のしんしんと 遠田のかわず天に聞こゆ」。
この季節、何度となく皆に聞かせる斎藤茂吉の歌。
初めて耳にしたのは、12歳の頃でした。
あまりに荘厳な歌に心が震え銀河に包まれた暗闇の中に響く蛙の声明(しょうみょう)と、その声に包まれて天に昇ろうとする一つの魂がありありと観えました。
そう観えたのです。
それから斎藤茂吉の歌集を幾冊も読み、故郷大石田、最上川を訪ねる小旅行を続けることになりました。
一つの歌が持つ世界の広がり、誰かの人生を変えていく力。
正に言葉の力を強く教えられた経験でした。
日本列島改造論が国土を席巻する前、美しい日本の風景の数々が、今の私の情緒を作ってくれていると、時に実感します。
文学の恵みですね。
さて今年は何処で蛙の声に包まれて時空の旅に出かけられるのか。
楽しみです。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2025-5-22 | パーマリンク