2024-11-5
今日の一言 11.05
おはよう。今朝の一言です。
果樹を一つ二つ木に残す様を、木守と言います。
こもり、と発音しています。
半世紀ほど昔、会津の山里を訪ねた時、雪降る里の柿の木にぽつねんと一つの柿が残されて、
その肩に雪が積もる様子が美しく「綺麗ですね!」と道行く里人に声をかけました。
「名残柿」、冬を迎える鳥に与えるのだと教えられました。
その言葉の深さに心から感動したものでした。
季語に木守という言葉があって、きもりや、こもりと読むのだと知ったのはそれから少し後の事。
冬を迎える動物への思い、天への感謝の心。様々な情が生み出した風景。
それ以来、この季節の車窓にその姿を探すようになりました。
自然と共に生きる。
否、自然が共に生きていてくれる。
そう考えると森羅万象への愛おしさが一層高まるものです。
一気に晩秋の寒さが身を包むここ数日。
小松島の庭も秋の盛りへと差し掛かっています。
風に舞い散る柏の葉に、来る春への思いを呼び覚まされる昨日でした。
今週は、秋のヨーロッパへ。
準備に気忙しく過ごす時間になりそうです。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2024-11-5 | パーマリンク