2024-6-5
今日の一言 6.5
おはよう。今朝の一言です。
1万6000年前に突如終わった寒冷期。
氷河期に続く寒冷期には日本海はほぼ氷結と海面積の減少で湖のような状態でした。
隠岐島と出雲はほぼ地続きだったと考えられます。
ある日突然終わった寒冷期。その時に何度気温が上昇したのか。
最新の研究では、三年間で7℃!。
今対策が叫ばれる気温上昇の限度は100年で1℃とされていますから、縄文時代の気象変動がどれ程強烈なものだったかが分かります。
一気に氷床、氷河は溶解し、所謂縄文海進が始まりました。
大地は見る間に海没し日本海は一気に隠岐島と出雲を分断したことでしょう。
ノアの箱船の伝承も、そのわずか三年の劇的な気象変動と、それに伴う氷河崩壊による大洪水の記憶ではないかとも、いわれます。
古事記に記された、国引きや国譲りの物語も縄文時代の海面積の拡大、そして8000~6000年前に寒冷化へと移行して海退が始まった記憶が物語の下敷きになったのではないかと考えると、理解が進みます。
出雲沖では漁船の底引き網にナウマン象の化石が引っ掛かることがあると、漁師に聞いたことがありました。
目の前に広がる海も、過去にはナウマン象が闊歩する時代があった。
歴史に学び神話を解読していくと、気象や地形の大変動もありありと浮かび上がってきます。
何事も極めようとするプロセスの中に、新たな学びが次々連鎖していくものですね。
それにしても、三年で7℃の気温上昇。
地球の営みは宇宙の律動の中で想像を超えて、ダイナミックなものです。
巨視的な思考が大切なのだ。歴史はそんなことも教えてくれますね。
佐藤塾出雲編、楽しい一日でした。
では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2024-6-5 | パーマリンク