2024-1-10
今日の一言 1.10
おはよう。
ワイン会2024の主役は、マルゴー1934でした。
もう30年ほど昔にロサンゼルスのよく通っていたワイン屋で手にいれたものです。
亡くなった母は1933年の生まれで、その翌年造られたマルゴー。
米寿の時に。そう思って購入した一本です。
やんちゃだった母が一歳の時、果たしてどんな暴れん坊だったのかは想像するだけですが、
その同じ空気の中で育った葡萄の結晶。
母は喜寿を迎えてほどなく亡くなり、cellarの中のそのワインを見る度に、様々な事を思い出していました。
そろそろ開け時。90年の歴史を語ってもらおうと決めたのは、昨年のワイン会の直後でした。
果たして、ワインとしての命脈は保っているのか。そもそもコルクを抜くことはできるのか。
久保に託し、共に見守るなかおよそ10分の格闘。息詰まる瞬間でした。
ようやくコルクを抜き、テイスティング。
生きてる…。
確かに、シャトー・マルゴーの矜持を感じさせる鼓動。
正に90年の歴史語りに耳を澄ます、コトバを拾う数秒間でした。
ワインを頂くことは、歴史との対話そのもの。
私にとっては母の人生との対話だったように思っています。
それにしても、1930年代のワインを抜栓したソムリエは、仙台にもそれほどいないでしょう。
久保にとっても素晴らしい経験だったと思います。
さて、来年は。もう主役は決めていますが、一年かけてそのラインアップを考え抜くのも、一つの楽しみ。
とことん悩むことにしましょう。
今日は新年佐藤塾。よき時間にしますね。では、今日も一日ガンガン学びましょう。
投稿者: syworks 日時: 2024-1-10 | パーマリンク