
おはよう。今朝の一言です。
38年前の日本一の時は十和田にいて、ラジオでその瞬間を聴いていました。
その時の木々のざわめきも風が空を行く遠い音も、枯れ葉が吹かれて飛び行く様も、ありありと覚えています。
晩秋の十和田は、既に冬の香りに包まれていて、胸に込み上げてくる喜びがとても暖かい吐息に感じられたものでした。
あれから38年。岡田選手はあの時選手会長で、青春の象徴的な存在でしたが、すっかり爺さん顔になって稀代の名将とも言える風格を身につけ。
阪神の日本一はまだ二回だけですか?と驚く人もいますが、だからこその喜びは爆発的なものです。
一方で、6点差だろうが9回ツーアウトだろうが、きっと逆転されるとの予感との戦いに冷静さを取り戻すのも、半世紀以上阪神ファンを続けている人間の習い性でもあるのです。
昨晩は幹部の面々との観戦でした。
もう6点差ですよ、7点差だぁ!、と言われれば言われるほど、そんなことがあるはずはないのだと自虐史観に囚われている自分を励まし、怖いもの見たさで指の間からその瞬間を迎えました。
これから38年後では、もうあちらの世界でしょうが、必ずこの最良の瞬間は、その時の香りや若い幹部たちの声の響、ハイタッチの感触と共に永遠の記憶になると、感じています。
たくさんのメールに感激しながら、なるほど奇跡の様な夜はこんなにも寝つけないものかと、寝返りを繰り返しながら朝を迎えました。
昨年の仙台育英の甲子園優勝、今年の阪神日本一。
野球小僧にとって、盆と正月、ですね。
そんな余韻に浸りつつ、今日も一日ガンガン学びましょう。