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2025-10-16

今日の一言 10.16

 

おはよう。今朝の一言です。

読書は新しい自分を発見する旅なのだと、心から思います。

父が亡くなった時に枕頭に置かれていたのは「出家とその弟子」でした。

死を予感するなかで人生の最後に選んだ一冊。

なぜその本だったのかは、聞きようもありませんが父らしいなと思います。

 

読書の楽しさは父の本棚が作ってくれたと思っています。
時に気難しい父でしたが、読書をしている時は、おっ何を読んでる?と訊ねてくれて、感想をニコニコ聞いてくれたものでした。
一方漫画本を読んでいる姿を発見するとそれは不機嫌で、思わず静かに漫画本を閉じたものです。

 

昨日京都駅の書店で懐かしい文庫本を発見し、思わず買ってしまいました。

「天の夕顔」、中河与一の浪漫小説。

高校生の頃何気なく読んで、なるほど恋とはそんなものかと分かったつもりにさせてくれた本です。

 

記憶の何処かに隠れていたのでしょう、背表紙を見て懐かしさがこみ上げてきました。

その懐かしさは、高校生の頃の初々しい感性をも伴ったもので、読書の意味を教えてくれるものでした。

 

人間は日々、成長する生き物です。

どんな本に惹かれるかはその時々の心の趣だと思います。

死に臨む時に、どんな本を枕頭に置くのか。

それは人生の集大成なのかもしれませんね。

 

一気に秋が深まり、盛大だった晩夏の後ろ姿も見えなくなりました。

風邪などひかないように。

では、今日も一日ガンガン学びましょう。

投稿者: syworks 日時: 2025-10-16 | パーマリンク