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Interview
人を知る

04
気づき、認め、自分を変えていく。

近藤 陽介

【人財創造本部 リーダー】
2012年度入社文学部 英文学科

様々な形のコンサルティング。

大学時代は、野球の指導者になりたくて、教職を目指していました。在学中に約1年間、青年海外協力隊としてアフリカのウガンダで野球を教えていました。そして、ウガンダから帰ってきて復学してからは「普通の先生にはなりたくない」という想いで、経営者の方や政治家の方に手紙を出し、様々な方に会う活動をしていました。そうした活動の中で、たまたま「会ったほうがいい」とご紹介を受けたのが、当社代表の佐藤。そこから、佐藤の考え方やコンサルティングという職業に対して興味を持ちはじめたのです。だから、当社を知るまでは、コンサルティングのことは全く知らず、もちろん入社後は右も左もわかりませんでした。
コンサルティングといえば、経営者様とお会いして経営に関する数字を見ながらお話をすると思われている方も多いと思います。私もそうでしたから。でも実際は、「人財育成」など直接経営の数字には関わらないような仕事もあります。2017年からはじめた新入社員徹底育成強化研修もそのひとつ。複数社のお客様における新入社員の方々100名以上がご参加されている研修です。他にも、地域密着コンサルティングなど、クライアント企業の成長のために多種多様なコンサルティングを行っています。そんな当社の根底にあるのは、「経営学とは人間学である」という、佐藤の考え方です。良き人が良き商品をつくり、良き人が良きサービスを提供できる。つまり全ては"人財"を基点に物事が進んでいくのです。その"人財"に焦点をあててコンサルティングを行うことで、当社独自の貢献点を生み出せていると実感しています。

失敗は反省を生み、反省は成長を生む。

ようやく仕事に慣れはじめた1年目の初冬。あるセミナーの開催を任せていただいたことがあります。約30社の経営者に「経営を長く続けるためには何が必要か」ということを学んでいただくためのセミナーです。1年目でもできる企画はなんだろう?と考えた時、お客様と一緒に長年愛される有名企業へ見学に行くという企画を思いつきました。そこで候補地としてあげたのが、三重県伊勢市。有名な赤福さんがあるところですね。赤福さんには、月に1日だけしか販売しない「朔日餅」という商品があります。時代のニーズとは逆行して、早朝3時頃から千人以上が行列をつくる。“苦労という付加価値”を求めて、わざわざ足を運んで時間をかけて人々が買いに出かける商品です。セミナーは、そんな付加価値を創りだしたお話などを現地で聞いてもらい、買うところまでを体験するという内容でした。もちろん、神宮で正式参拝も行いました。
その後は、佐藤の講演をみなさんに聴いていただき終了という流れだったのですが、私も急遽登壇させていただくことになりました。目の前のお客様は意識の高い経営者の方ばかり。その中でお話をさせていただくのですから、緊張しないわけがありません。早々に話す内容も尽き、もう頭は真っ白。結局、内容のあることは喋れず、お客様にも無駄な時間を提供してしまう結果に。このことから「事前準備はしっかりできていたのか」「過信はなかったか、自分を疑うことができていたか」「経験が無いにも関わらず自分で話すテーマを簡単に決めてしまってなかったか」など様々な反省点が生まれ、その都度今の自分に何が足りないのかを考える習慣ができました。

自分を見つめなおせる強さを。

前段のセミナーでの失敗を経験した時、私は佐藤に言われたある言葉を思い出しました。それは「どんな出来事も自分に何かを教えるために起こるんだ」という言葉。実際に失敗するということは、今の自分に足りないものがあるからで、失敗はそれを気付かせるために必然的に起こるという考え方です。そして、その失敗から逃げず、自分の成長に繋げていくことができれば、だんだん理想の自分を形づくっていけるのではないでしょうか。そのためには、何よりも「素直さ」を大切にできればよいと思います。過去の自分に固執することなく、今の自分を見つめて変えていけるような人だったら、どんどん成長していけると思います。
また、コンサルティングは、お客様の未来を考え、より良いものにしていく仕事です。だからこそ、自分が後ろ向きなことを考えていてはいけません。一生懸命つくった提案を持って行っても、全くお客様がうなずいてくれない時もある。そんな時「いい提案をしたけど、やってくれないんですよ」と言っていては、良い未来に近づくことはできません。そこからは何も進んでいかないわけですから。踏ん張って、また新たな提案を出せるか。そこが成長していけるかどうかの境目だと思います。そして、お客様の未来も、自分の未来も、より良いものにしていきたいですね。これからも、自分を見つめなおせる強さ、そしてそれを変えていける素直さを大切に成長を続けたいと思います。

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